Chapter 3

ドイツの田舎で日々思うこと

コロナワクチン2回目の話

1回目の接種から6週間が経って、2回目のアポイントがやってきた。時間も場所も前回と同じ。

 

夫の運転する車に乗って会場へ着くと、今回も待ってる人なんて全然いなくてガラガラ。

 

前回とは違う医師が担当で、名前と生年月日を確認した後、1回目の副反応はどうだったか聞かれる。そして注射器を見せながら「あなたは今から2回目のモデルナを打ちます」と説明がありプスっと。その後15分間待機して何もなければ帰ってよし。

 

帰宅してからも特に症状はなく、その日は少し多めに水分を摂って寝た。

 

翌朝、接種した側の三角筋に激痛!これは1回目の比じゃない。とにかく痛くて腕が上がらない。そして夕方から寒気と頭痛が始まり、ちょうど接種から18時間後に38.5℃まで発熱。元々あまり熱を出さない体質なのもあって、結構しんどい。とにかく水分をたくさん摂って、この発熱期間が過ぎ去るのを待つしかない。鎮痛剤のパラセタモールは飲んで良いと言われてたけど、結局飲まず。でもたぶん飲んだ方がラクだった。

 

夜中に喉が渇いて、何度か起きた。でも目が覚めるたびにラクになってるのを感じて、朝起きた時にはかなり治っていた。熱も微熱まで下がり、そこからはメキメキ回復して夕方には完全復活。昨日高熱でバテてたのが信じられないくらい普通に戻った。

 

ここから2週間で抗体が付くらしく、その後はこのワクチン手帳で海外なども行けるようになる。

f:id:chapter3:20210614033943j:image

黒い森でお祝いディナー

早朝から出発し、Schwarzwald(黒い森)へ。ロックダウンが緩和されホテルやレストランが再開したとはいえ、利用にあたってはワクチン証明か陰性証明が必要。ということで、道すがらテストを受けに行く。夫はすでに2回完了していてワクチン証明を持っているので、私のみ。

 

実は今の今までコロナのテストを受けたことがなかった。唾液採取による抗原テストはあったけど、鼻の中に入れるタイプは初めて。夫は職場で2週間に一度強制的に受けさせられていて、いつも痛いと脅かされてたので、かなり緊張して行ったものの、まったく痛くなかった…笑 ちょっとくすぐったいくらいですぐに終わった。結果も無事陰性。

 

いざホテルへ!義両親は午後到着ということで、先に着いた我々はホテルのレストランでランチ。

f:id:chapter3:20210528194942j:image
f:id:chapter3:20210528194726j:image

実に7ヶ月ぶりのレストラン!懐かしい…

前菜はFlädli Suppeというクレープの細切りみたいのが入ったブイヨンスープ。メインはFlammkuchenというアルザス地方(ここから近い)の薄いピザにした。写真は撮り忘れてスープのみ。。

f:id:chapter3:20210528194918j:image

午後はホテルのプールでと思ってたが、あまりにも寒すぎてサウナも閉まってると言うことで、私はお部屋でお風呂に入ったりのんびり。夫は9℃の中プールに入ったらしく、凍えて帰ってきた…

 

そうこうしてるとディナーの時間。コロナルールのため、レストランは21時で閉店を余儀なくされる。そのためディナーは早めスタートの17時半!

 

ここのレストランは伝統的なドイツ料理に加えて、アジア系インスパイアメニューが売り。前回来た時も、鱒を燻製したお刺身にアボカドとポン酢のソースが添えられた前菜をいただき、とっても美味しかった。

 

今回は前菜は伝統ドイツメニューから、鹿肉と猪肉のパテにフェンネルウイキョウ)と洋梨のサラダ。

f:id:chapter3:20210528195627j:image

地元の猟師が仕留めた地産地消のお肉。おいし〜

メインはトムヤムクンスープに浮かぶ焼き鱈に海老餃子が添えられたアジア系インスパイアメニュー。

f:id:chapter3:20210528195824j:image

まさかドイツの奥深い森の中でタイ料理が食べられるとは思わずビックリだけど、なかなかアジア人が取り合わせない組み合わせで美味しかった。

デザートは今が旬のイチゴとピスタチオ、マスカルポーネのタルト!

f:id:chapter3:20210528200235j:image

これは絶品でした。そしてお料理にはこの地方(バーデン)のワインをペアリングして至福のひと時でした〜。

f:id:chapter3:20210528200250j:image

そしてレストランを後にしたら、義両親のお部屋で引き続きワインを飲みながらお喋り。結婚50年を振り返る幸せそうな2人を見てジーン。私たちはまだ10年にも及ばないけど、これから2人のような素敵な歴史を刻めたら良いなあ〜

ボーデン湖で休憩

義両親宅で1泊したのち、合流した夫とBodensee(ボーデン湖)の別宅へ。ここはもともと夫の祖父母の自宅だったもので、祖父が他界し、祖母が老人ホームに入ってからは空き家になっている。

 

私も何度か来たことがあるけど、なぜかいっつも天気が悪くて、寒い霧雨の降る中、湖を眺めるという思い出しかなかった。

 

それが今回は文句なしに見事に晴天で気温も20度近くあって、美しい湖畔そのもの!

f:id:chapter3:20210528192524j:image
f:id:chapter3:20210528192527j:image

ボーデン湖はドイツ、オーストリア、スイスの3国にまたがる大きな湖で、こちら側の対岸はスイス。水面の向こうにはスイスのアルプスが見え、本当に美しい。

f:id:chapter3:20210528192720j:image
f:id:chapter3:20210528192716j:image

あまりにも天気が良いので、アペロは湖畔ですることに。といっても即席なので華がない…笑

f:id:chapter3:20210528193127j:image

アルプスに乾杯!

f:id:chapter3:20210528193258j:image

空き家なのでWiFiもなく、夜は本を読んだり明日からの旅に備え、のんびり過ごす。

半年ぶりの旅行へ

義両親の金婚式のお祝い旅行へ晴れて行けることになり、久しぶりの旅行にわくわく。

今回の旅行はドイツの南西にあるSchwarzwald(黒い森)へ。我が家から黒い森までは500kmほどあり、1日で行くのはしんどいので、中間にあるBodensee(ボーデン湖)の別宅に数泊することに。

 

1週間の旅行なんて久しぶりすぎて、何を持っていけばいいんだっけ?とテンパる。しかも天気が変わりやすいこの季節、本当に着るものに困る。コートはレインコート仕様のトレンチにしよう。寒いかもだから重ね着用にユニクロのウルトラライトダウンも必要だな。そしてお祝いディナーは少しドレスアップということで、それ用の靴にバッグ、あとホテルのプール用に水着、それから義父の森へ立ち寄って鹿を見に行くかもしれないからハンティングウェア一式も、、、と本当に荷物が多い。。

 

夫は今週まるまる休暇を取っていて、今年に入ってから修理代の嵩んでいた車をついに売り、新しい車を買うことにしたらしく、その手続きのため早朝に出て行った。

 

荷造りを終え、先週注文していた豚レバーをピックアップしに馴染みの肉屋へ。ドイツ人はあまり豚レバーを食べないらしく店頭には出ていない。でも豚を仕入れる際にもちろんレバーも出るので、事前に注文すれば買うことができる。

 

500gほど注文したつもりだったが、受け取った包みには800gも入っていた… アバウトにも程がある。そもそも昨日受取りの予定だったのに、肉屋の都合で今日になってしまい、しかもこれから旅行へ出るタイミングでこんな日持ちのしない生モノを1kg近くも抱え、どうすれば良いの…

 

でも無駄にはできないので、流水で念入りに血抜きをしてからニンニクに生姜、醤油と酒を合わせたマリネ液に入れ冷凍した。冷凍庫パンパン…

 

それから冷蔵庫の中を整理して、ゴミをまとめる。我が家の地域はプラごみの回収がなく、各自プラごみの収集所へ持っていかなくてはいけない。なのでいくつか貯めてまとめて持っていくことにしてて、その間は屋外の納戸に置いておいたところ、最近ネズミに漁られた形跡があり、置けなくなってしまった。そんなこんなでゴミは外部からの侵入ができない地下の倉庫へ。田舎ならではの悩み…

 

そして最後に一通り上から下まで掃除機をかけて準備万端!義両親の迎えの車が到着して、いざ出発〜

野菜の種まき

ここ最近のドイツは急に暖かくなって今日は28℃まで上がり、さすがに身体がついて行かない…

 

そんな週末、ずっとやりたかった野菜の種まきを。一粒万倍日ということで縁起も良さそうだし、もう今日しかないと思って朝から土いじり。

f:id:chapter3:20210511172711j:image

左からオクラ、小松菜、青じそ
f:id:chapter3:20210511172715j:image

こちらは夫のテリトリーでミニトマト、ミント、ネギなど。

 

家庭菜園は後半は虫との戦いになるため、今から情報収集して対策を練る。何としても収穫物を守る。ホームセンターに行って色々買い足したいけど、今は買い物へ行くにはコロナの陰性証明が必要なため面倒…

 

でも最近新しいルールが出来て、ワクチン2回完了した人は陰性証明は不要というもの。来週からはビアガーデンなど野外の飲食店がオープンするらしく、ワクチン証明書か陰性証明書があれば予約ができるように。私は6月に2回目のワクチンを受ける予定なので、そしたらかなり自由の幅が広がりそう。

 

来週は義両親の金婚式で、当初はウィーンで一緒に祝う予定だった。でもウィーンはドイツが指定するリスクエリアで、帰国後は2週間の自宅隔離が課せられる。ホームオフィスであれば問題ないけど、夫は職業的にホームオフィスができないので、泣く泣く断念。今はドイツの黒い森(Schwarzwald)が候補に上がってるけど、この数日でどうなるかな…

お粥と手前味噌

気温18度!ドイツもやっと春らしくなってきた。先週までは5度とか、みぞれが降ったりで本当に寒かった。

 

今日はここ数日ずっと食べたかった中華粥をつくってみた。参考にしたのは手抜きの女王のレシピ。

クリーミーな中華粥を自宅で

 

丸鶏から出汁をとるのが面倒だったので、鶏がらスープの素に帆立スープの素、それに水で戻した干しエビと戻し汁を加えたスープに、油を垂らした白米を入れてグツグツ30分ほど煮込む。仕上げにザーサイとゴマ油を回しかけて完成。

f:id:chapter3:20210425045500j:image

身体が欲してた味だけあって沁みる。何杯でも食べれる。お粥は大人になってから好きになった食べもの1つ。中でも、中華粥やオートミール粥、ちょっと粒感残した雑炊なんかは大好物。ホッとする味。

 

午後からは植木のお世話。今年は4月に入ってからも雪が積もったりして、種まきのタイミングが難しかった。でも夏に収穫したい野菜はそろそろ撒かないと間に合わない。

 

今年挑戦する家庭菜園はこちら。

青じそ

・小松菜

・オクラ

ミニトマト

・イチゴ(苗)

 

青じそは毎年育てていて、夏には食べるのが追いつかないくらいたくさん獲れる比較的カンタンなお野菜。今年もしそ三昧が待ち遠しい。

ミニトマトとイチゴは夫の担当。トマトは毎年アブラムシがついて枯らしているけど、今年は新天地だし上手くいくことを祈る。

 

植えものに加えてオマケで日本のダイソーで買ってきた豆苗も仕込んだ。こっちは水栽培なのでキッチンで。夫は食べたことがないので興味津々。

 

ドイツに引っ越してから、こっちで売ってない日本の食材や調味料を自分で作ったりするうちに「自給自足」が生活に根付き、色んなものを自分で作るようになった。

 

お味噌、納豆、キムチ、ぬか漬け、たくあん、切り干し大根、乾燥キノコ(保存用)、家庭菜園の野菜やハーブなど、あとケーキやスイーツは基本的に全部手づくり。

 

手前味噌とはよく言ったもんで、自分でつくったものってのはなぜか美味しく感じる。たとえば私はアップルパイが苦手。でも初めて自分で作ったとき、美味しくて3切れも食べてしまった。でも売ってるアップルパイにはその後もまったく触手が伸びないので、別にアップルパイが好きになったという訳ではなさそう。

こればかりは本当に不思議。

コロナワクチンを受けた話

ドイツでは今年に入りワクチンの接種がスタートした。もちろん最前線で働く医療従事者が一番で、その次に80歳以上の高齢者たち、そして老人ホームなどで働く人たち、一般の医療従事者と続き、そのあとは基礎疾患を持ってる人、その家族、そして最後にすべての人という順番。

 

2月には州の管理するワクチン予約サイトが立ち上がり、そこに登録すると自分の属するグループに回ってきた時に予約確定メールが届くとという仕組み。私もサイトが立ち上がった翌日にアクセスしてみるも、パンク状態。。その日の夜にやっと繋がり、登録完了できた。

 

一方、医療従事者である夫は2月の終わりくらいに1回目の接種を終えていた。その頃ドイツでは、アストラゼネカは60歳未満にしか打てないことになってたので、夫が受けたのはアストラゼネカ。その後、血栓リスクから逆に60歳以上にしか打てないルールに変更になり、最近ではメルケルさんがこのワクチンを打ったというニュースが話題になった。

 

夫は近く2回目の接種予定があって、それはバイオンテックかモデルナのものに差し替えられるらしい。ちなみに日本では「ファイザー製」と呼ばれてるこのワクチン、ドイツではほとんど「バイオンテック製」と呼ばれてる。ファイザーはただ研究をサポートしただけで、メインで作ったのはバイオンテックという会社だから。

 

そんなこんなでアストラゼネカが打てなくなった今、私にはいつ順番が回ってくるかな…と危惧していたところ、一通のメールが届いた。

 

「あなたのワクチンの予約が可能になりました!」

 

え、もう来た!

 

リンク先をたどると、どうやら私は基礎疾患グループに入れられてる!実は3年ほど前に糖尿病予備軍の診断を受けていて、その記録がかかりつけ医を通じて州の方にも渡っていたらしい。

 

さっそく予約候補を見ると、最短で4日後。はや!

 

特に予定もないので、その最短日を予約。

当日はその予約サイトからプリントアウトした予約表と可能であれば基礎疾患の証明書(かかりつけ医にワクチンの予約メール来たと伝えたら書いてくれた)、身分証明書を持ってワクチンセンターへ。

 

我が家はかなり田舎なので、最寄りのワクチンセンターまでは車で30分。これ、車ない人はどうするんだろう… ザ・車社会の田舎ドイツでは免許を持たない人なんていないんだろうな。

 

ワクチンセンターへ着くとガラッガラ。2月に夫が受けた時には、30人ほどが寒い中ソーシャルディスタンスを取りながら並んでたらしいが、この日は誰もいない。

 

受付で必要書類を渡すとそのまま医師のいる個室へ。そこでここ数日の健康状態やアレルギーの有無などの問診のあと、接種するワクチンをしっかり見せながら「あなたはこれからモデルナ製のワクチンを受けます」と言われ、ササっと消毒されプスっと!痛みも何もなくあっという間に終わり、ワクチン手帳にシールを貼ってもらい部屋を出る。

 

一応、接種後は15分間の安静を言い渡されていて、1.5m間隔に置かれた椅子に接種した人がまばらに座っている。

 

打った瞬間は本当に何も痛くなくて、その後もジンジンしたりも何もない。15分間も何もなく終わり、ワクチンセンターを出る。これでおしまい。2回目の接種は6週間後とのこと。

 

翌日から、打った方の肩に少し筋肉痛が出てきた。同じモデルナを打った人の中には痛くて腕が上がらないという人もいたけど、私は軽〜い筋肉痛程度。特に熱も出ず、副反応と呼ばれるものは幸いなかった。

 

ドイツでは今年の夏以降はこのワクチンパスがあると入国できたり、飛行機に乗れるようになるという話題が出ていて、現にもうフェイクのワクチンパスがeBayで売られたりしてるらしい…本当マフィアの皆さんは仕事が早い。