Chapter 3

ドイツの田舎で日々思うこと

コロナワクチンを受けた話

ドイツでは今年に入りワクチンの接種がスタートした。もちろん最前線で働く医療従事者が一番で、その次に80歳以上の高齢者たち、そして老人ホームなどで働く人たち、一般の医療従事者と続き、そのあとは基礎疾患を持ってる人、その家族、そして最後にすべての人という順番。

 

2月には州の管理するワクチン予約サイトが立ち上がり、そこに登録すると自分の属するグループに回ってきた時に予約確定メールが届くとという仕組み。私もサイトが立ち上がった翌日にアクセスしてみるも、パンク状態。。その日の夜にやっと繋がり、登録完了できた。

 

一方、医療従事者である夫は2月の終わりくらいに1回目の接種を終えていた。その頃ドイツでは、アストラゼネカは60歳未満にしか打てないことになってたので、夫が受けたのはアストラゼネカ。その後、血栓リスクから逆に60歳以上にしか打てないルールに変更になり、最近ではメルケルさんがこのワクチンを打ったというニュースが話題になった。

 

夫は近く2回目の接種予定があって、それはバイオンテックかモデルナのものに差し替えられるらしい。ちなみに日本では「ファイザー製」と呼ばれてるこのワクチン、ドイツではほとんど「バイオンテック製」と呼ばれてる。ファイザーはただ研究をサポートしただけで、メインで作ったのはバイオンテックという会社だから。

 

そんなこんなでアストラゼネカが打てなくなった今、私にはいつ順番が回ってくるかな…と危惧していたところ、一通のメールが届いた。

 

「あなたのワクチンの予約が可能になりました!」

 

え、もう来た!

 

リンク先をたどると、どうやら私は基礎疾患グループに入れられてる!実は3年ほど前に糖尿病予備軍の診断を受けていて、その記録がかかりつけ医を通じて州の方にも渡っていたらしい。

 

さっそく予約候補を見ると、最短で4日後。はや!

 

特に予定もないので、その最短日を予約。

当日はその予約サイトからプリントアウトした予約表と可能であれば基礎疾患の証明書(かかりつけ医にワクチンの予約メール来たと伝えたら書いてくれた)、身分証明書を持ってワクチンセンターへ。

 

我が家はかなり田舎なので、最寄りのワクチンセンターまでは車で30分。これ、車ない人はどうするんだろう… ザ・車社会の田舎ドイツでは免許を持たない人なんていないんだろうな。

 

ワクチンセンターへ着くとガラッガラ。2月に夫が受けた時には、30人ほどが寒い中ソーシャルディスタンスを取りながら並んでたらしいが、この日は誰もいない。

 

受付で必要書類を渡すとそのまま医師のいる個室へ。そこでここ数日の健康状態やアレルギーの有無などの問診のあと、接種するワクチンをしっかり見せながら「あなたはこれからモデルナ製のワクチンを受けます」と言われ、ササっと消毒されプスっと!痛みも何もなくあっという間に終わり、ワクチン手帳にシールを貼ってもらい部屋を出る。

 

一応、接種後は15分間の安静を言い渡されていて、1.5m間隔に置かれた椅子に接種した人がまばらに座っている。

 

打った瞬間は本当に何も痛くなくて、その後もジンジンしたりも何もない。15分間も何もなく終わり、ワクチンセンターを出る。これでおしまい。2回目の接種は6週間後とのこと。

 

翌日から、打った方の肩に少し筋肉痛が出てきた。同じモデルナを打った人の中には痛くて腕が上がらないという人もいたけど、私は軽〜い筋肉痛程度。特に熱も出ず、副反応と呼ばれるものは幸いなかった。

 

ドイツでは今年の夏以降はこのワクチンパスがあると入国できたり、飛行機に乗れるようになるという話題が出ていて、現にもうフェイクのワクチンパスがeBayで売られたりしてるらしい…本当マフィアの皆さんは仕事が早い。