Chapter 3

ドイツの田舎で日々思うこと

腸活のすすめ

ここ最近「腸内環境」「腸活」「菌活」という言葉を良く耳にする。食べるものに気をつけて腸内細菌を整えようというもの。腸内には約3万種類の細菌がいて、その重さは6キロにもなるらしい…!

 

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ドイツに引っ越してきて1-2年目のころ、よく風邪をひいてた。だいたい決まって季節の変わり目で、咳と鼻水が2週間ほど続いて本当に辛い。

(ちなみにドイツでは風邪でお医者さんへ行っても、基本的に薬は出ない。あまりにも熱が出て体が痛い場合は鎮痛剤を飲んだりするけど、咳止めや鼻水を止めるような対症療法的な薬は出ない。水やハーブティーをたくさん飲んで、たくさん寝る。日本だと風邪のときは決まって抗生物質が出されるけど、風邪って細菌じゃなくてウイルスだから意味ないんですよね。逆に抗生物質を頻繁に飲むと必要なときに耐性ができていて効きにくくなるリスクがあるので、ドイツに限らずヨーロッパでは抗生物質は滅多に飲まない薬のひとつ。)

 

話は戻って、、ドイツに来てすぐの頃はよく風邪を引いたし、よくお腹も壊した。はじめは硬水が合わないのかな?と軟水のミネラルウォーターを買って飲んだりしてみたけど、定期的にお腹の調子が悪くなる。お腹を壊すたびに日本から持って来ていたビオフェルミン錠を飲んでた。すると次の日には良くなってる。ビオフェルミンで治るってことは乳酸菌?そこから意識してヨーグルトを食べたり、ヤクルト(こっちでも売ってるんです!)を飲んだりしてみたけど、逆にお腹を壊してしまった。


次に、毎日の食事を記録してみた。

その頃の食事といったら、、

朝:クロワッサン、ヨーグルト、カプチーノ
昼:ボロネーゼパスタ、サラダ、ワイン
夕:ステーキ、ほうれん草ソテー、バゲット、ワイン

 

朝:トーストにハチミツとバター、オレンジジュース
昼:焼きソーセージ、ジャーマンポテト
夕:ベーコンとほうれん草のキッシュ、カボチャのスープ、ワイン


みたいな感じで、お肉と炭水化物がメインのザ・欧米メニュー。日本はたぶん世界でもトップ3に入るくらい発酵食品を日常的に食べてる国。そんな日本から来た日本人がこんな食事をしてたらカラダがおかしくなるのは当然のこと、と今更ながらに気づいた。

 

それ以降、和食やベジタリアンの日をちょくちょく入れたり、意識的に発酵食品を取り入れるようにした。でもここドイツでは買えるものが限られるので、試行錯誤を重ねながら自分で作ったりして。今では、お味噌、醤油麹、塩麹、納豆、キムチはすべて自家製に。


それから発酵食品について色々勉強したり、腸内環境に関する本や記事を読むようになって分かったのが腸内環境を整える=腸活には4つの要素が必要だということ。

 

1、発酵食品
納豆、キムチ、ザワークラウト、味噌、醤油、麹調味料、甘酒など

2、水溶性食物繊維
海藻、プルーン、もち麦、アボカド、オクラ、イモ類など

3、オリゴ糖
バナナ、玉ねぎ、はちみつ、マメ類など

4、良質な脂質(オイル)
DHAEPAを豊富に含むオメガ3系オイル(亜麻仁油など)、青魚、鮭など

 

以上の4つの要素をバランス良くとるのが腸活には良いとされている。もちろん毎日すべてを網羅するのは難しいので、わたしは1と2をメインに3は時々、4は気が向いたらサプリを飲む感じにしている。


そんな感じで毎日の食生活を変えたら、まったく風邪をひかなくなった。ここ3年はひいてない。免疫力が上がったってことなのかな?あとお腹の調子も良い。たまに暴食をすると、次の日は顕著にあらわれる。私の場合は特に甘いものを食べすぎると必ずお腹を壊す。たぶん白砂糖が合わないんだと思う。


最近では、女性ホルモンの分泌を左右してるとか、悪玉菌に偏ると糖尿病の原因になるとか、カラダのいろんなところに影響を与えていると言われてる腸内細菌。片っ端から信じてやりすぎるは良くないので、生活の中で自然にやっていける範囲で腸と仲良くできたら良いなぁと。